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2018/07/09

【写真撮影講座】魅力的な写真を撮ろう!構図を意識すれば、劇的に変わる8つのポイント(後編)

基本の構図で自由自在に操る

構図とは写真を構成するさまざまな要素を、どこに配置するか決めること。
この構図を活かすことで写真全体にバランスの良いまとまりが生まれ、
美しく見えるようになります。
前編はこちら

基本の構図を覚えておくと、場面に応じた構図で自分のイメージしたとおりの
写真を撮ることができるようになります。

前編では
「三分割法」
「三角構図」
「二分割(シンメトリー)構図」
「対角線構図」

の4つを紹介しました。後編では
「対射構図」
「フレーム構図」
「黄金分割構図」
「日の丸構図」
の4つをみてみま
しょう。

「対射構図」遠近感でダイナミックに

放射状に被写体を配置する構図で中心に視覚を誘導し、
三角構図と同様に高さや奥行きなどを強調する効果が得られます。
せまる迫力で、視線を惹きつける効果は絶大です。

DSCF4728★-1カメラ FUJIFILM X-T10 + FUJINON XF16mmF1.4R WR
設定 ISO-800 / 露出補正-1 / 絞りF1.4 / 露出時間1/15秒 / フィルムシュミレーション ベルビア / WB AUTO

【撮影ポイント】
出入口に向かって歩く人が出入口の明るさで引き立っていたので、そこへ視線を誘導するよう中心に配置。
壁の垂直ラインと、床と天井の水平ラインを揃えるようにしながら撮影しました。

また絞り優先で人物に焦点を合わせ、絞りを開放最大F1.4にすることで
手前をぼかして視線がより中心へいくようにしています。

対射構図は広角レンズで撮影すると、相性が良い構図です。

DSCF6455-1カメラ FUJIFILM X-T10 + FUJINON XF23mmF1.4R WR
設定 ISO-200 / 露出補正+1 / 絞りF11 / 露出時間1/25秒 / フィルムシュミレーション ベルビア / WB AUTO

【撮影ポイント】
紅葉のメタセコイアを見上げて撮影。
さらに中心部分を三分割構図の分割点、右上に配置することで左側の木を長く入れて高さを強調させました。
左下に太陽を配置し、対角線構図も意識しています。
横から木々を撮影するよりも、空高く木々がグーンと伸びているように見えます。

撮影する時の注意はファインダー越しだと顔を上げ、手も上げてでは体勢が苦しくブレやすくなること。
肘を体に引きつけ、レンズは上部に向けてバリアングルを垂直にしながら、撮影するのも良いでしょう。
腰を下ろしてローアングルから構えるとさらに高さがアップします。
高層ビル群を撮影するのにも向いています。

「フレーム構図」フレーミングで絵画の世界観を

ポイントとなる被写体をフレームのように壁や窓などで囲って撮影します。
ほかに額縁構図、トンネル構図などとも呼ばれています。
囲うことで主題に視線が集まり、全体的に絵が締まって見えます。

DSCF1615-1カメラ FUJIFILM X-A1 + FUJINON XF23mmF1.4R WR
設定 ISO-200 / 露出補正+1 / 絞りF9 / 露出時間1/60秒 / フィルムシュミレーション ベルビア / WB AUTO

【撮影ポイント】
窓枠をフレームとして利用することでビル群の風景に視線を誘導。
枠を黒にすることで空の青さが引き立ち、全体的に引き締まりました。

紅葉の季節になると多く見られる、部屋から外の紅葉を切り取って魅せるお寺も
このフレーム効果を利用しています。
そこにまるで絵が描かれたような世界観を感じられます。

明暗差が激しいときは、ダイナミックレンジを最大にして、
採光でスポットを選びAEロックをかけると良いでしょう。

DSCF6410-1カメラ FUJIFILM X-T2 + FUJINON XC16-50mmF3.5-5.6 OIS
設定 ISO-200 / 露出補正0 / 絞りF11 / 露出時間1/5秒 / フィルムシュミレーション ベルビア / WB AUTO

【撮影ポイント】
窓や壁などの建物だけではなく、このように主題の被写体を囲む方法もあります。
周囲を黒枠のみならず、これからの季節であれば桜単体のみを撮影するのではなく、
主題を桜などで囲うのも良いでしょう。

「黄金分割構図」誰もが美しいと感じる黄金比

黄金比はオウム貝の対数螺旋や松ボックリのかさなど自然界でも多く見られ、
古代ギリシャからもっとも美しい比率とされています。
黄金比ではレオナルド・ダビンチのモナリザや葛飾北斎の冨嶽三十六景が有名ですね。

写真の構図にも黄金分割が存在します。
画面内に対角線を引き、さらに角から先に引いた対角線と直角に交わる部分が黄金分割点と呼びます。
この黄金分割点に主題を配置すると、空間にゆとりが生まれて、バランスが良くなります。

厳密には三分割法とは違いますが、覚えるポイントは似ています。
黄金分割点は三分割点よりも少し内側になります。

軽井沢-1-1カメラ FUJIFILM X-A1 + FUJINON XC16-50mmF3.5-5.6 OIS
設定 ISO-2500 / 露出補正+1 / 絞りF8 / 露出時間1/2秒 / フィルムシュミレーション ベルビア / WB AUTO

【撮影ポイント】
右に空間を入れ左上のツリーからカップル、右手前に続くアプローチへと
視線を誘導することで安定感が出ました。

特にスナップではこの黄金分割構図が力を発揮する構図です。
日の丸構図や漠然となりがちなスナップもこの構図でバランスが良くなるので、
ぜひ試してください。

「日の丸構図」存在感のインパクトを強調

日の丸のように中央に被写体を置いた構図です。
平凡で動きがなく単調に仕上がるため、良くない構図として取り上げられますが、
逆に言えば存在をどっしりとアピールしたい時には有効です。

DSCF5833-1カメラ FUJIFILM X-T2 + FUJINON XF23mmF1.4R WR
設定 ISO-200 / 露出補正+1 / 絞りF11 / 露出時間1/25秒 / フィルムシュミレーション ベルビア / WB AUTO

【撮影ポイント】

安定した存在感を引き立てるため、真正面から撮影。無駄な空間を入れずに、
画面いっぱいに入れることで迫力あるように仕上げました。
動物や昆虫の顔を真正面から、飛行機を真下から見上げるなどでも応用できます。

まとめ

前編と後編で8つの構図について紹介しました。
主題を活かし美しく撮影するための基本的な構図として覚えておくと、
いざという時に役立ちます。

ただ構図にこだわりすぎたり、この時はこれでと決めつけたりせずに、
いろいろな構図で試すことも大切です。
アンバランスから生まれる美しさが魅力的に見えることもあるからです。

一番大切なのは感性・感覚です。
磨きをかけるためのテクニックとして構図はあります。
紹介した構図を頭の片隅に置いて、自分の感性と感覚に従って
自分流にアレンジしていただければと思います。

<写真・文/コンテンツマーケティング部 川窪葉子>

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