バズるとは?今さら聞けないバズるコンテンツの作り方

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UPSPICE 編集部
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インターネットの中では「バズる」という言葉がよく使われます。「聞いたことがある」「意味を知っている」という人もいるでしょう。

また、WEB担当者の中には「バズを待望しているが、まったくその気配がない」と嘆いている方もおられるのではないでしょうか。

近年では多くの企業がTwitterやInstagramなどのアカウントを作成し、顧客獲得のためのさまざまな施策を行っていますが、一朝一夕では自社のSNSに興味を持ってもらうのは難しいといえるでしょう。

また反対に、何の意図もなく投稿したものが突然注目されてバズることもあります。何をどうすれば必ずバズるという法則が見えないため、広報担当者やWEB担当者はバズらせるために頭を悩ませているのが実情です。

そこで本記事では、バズった事例を紐解きながらバズる法則やバズるために必要な施策を解説していきます。バズを起こして注目されたい、集客の悩みを抱えているWEB担当者の方はぜひ参考にしてください。

この記事の目次

バズるとは

バズるとは、TwitterやInstagramなどのSNSで急激に大きく話題になり、口コミで拡散されることを指します。

特にTwitterでは、フォロワーのいいね!やリツイートを皮切りに、多くの人の目に触れ始めます。すると、そのツイートに共感した人たちからのさらなる拡散を受けて話題になりツイートが広まっていきます。

企業もTwitterやInstagramなどのアカウントを作成し、バズを期待してさまざまな取り組みを行っています。一般消費者からの共感を得てひとたびバズれば、企業の認知度は一気に高まるでしょう。

バズるの語源

バズるの語源は英語の「BAZZ」に由来しています。BAZZの意味はハチがぶんぶん飛び回る音という意味です。

ハチが群がってブンブン羽根を鳴らしている状況から、人々が集まって騒いでいる状況もバズるといわれるようになりました。

バズるとはどんな状態?

実はバズると呼ばれる状態には明確な数値や定義はありません。ブログやサイトであればPV数が、TwitterやInstagramなどのSNSではイイね!やリツイート数、コメント数が通常の数より大幅に上回っている状態をバズっていると考えられます。

平均と比べると明らかに流入が増えている、アクセス解析のリアルタイムでも大幅なアクセス数が見られる場合などもバズっているといえるでしょう。

ただし注意しなければならないのは、流入増やイイね!数、リツイート数が増えている原因がバズっているのではなく炎上しているケースです。

SNSではリアルタイムにバズや炎上の様子が見えるため、自社サイトの記事を引用して批判的な言葉で拡散されていたり、SNS内のコメントの大半が批判的であれば、それはバズではなく炎上です。

炎上している場合は、企業に早急な対応が求められています。日頃から炎上が起きた際にはどのように報告するかをフロー化し、対応手順を決めておきましょう。

バズが起きる理由

少し前ですが、総務省の調査でSNS利用者における拡散の理由が明らかになっています。その報告書によれば、SNSの利用者がどのような基準で情報を拡散するのかを尋ねたところ、46.2%の人が「内容に共感したから」と答え、40.4%の人が「内容が面白いから」、30.4%の人が「生活に役立つから」と答えています。

社会課題解決のための新たなICTサービス・技術への人々の意識に関する調査研究

出典:総務省「社会課題解決のための新たなICTサービス・技術への人々の意識に関する調査研究」(平成27年)

 

SNSがこれだけ多くの人々に利用される以前、情報を伝えるには新聞や雑誌、テレビなどが主流で、しかも情報が一方通行になるため拡散されることはほとんどありませんでした。しかし、SNSの利用が広まるとネット上で情報の伝播が起こり、ユーザーの心を捉えた情報、役立つ情報は拡散されるようになったのです。

SNSで拡散されるのは以下のような要素を含んでいます。

  • 芸能人や著名人の起用
  • 笑える
  • かわいい
  • 感動する
  • 驚き
  • 生活に役立つ
  • 動物
  • 社会的に役立つ

中には前述の炎上も含みますが、いずれにせよ、バズが起きる理由はユーザー自身が内容に共感し、面白いと思ったものを少しでも多くの人に伝えたいという気持ちからだということがわかります。

バズるメリット・デメリット

バズるメリットは、広告費をかけなくても商品やサービスを広く認知してもらえることです。広告は一般的に避けられる傾向にありますが、ユーザーの生の声が詰まった情報は拡散されやすいといえます。

また、企業としての姿勢やユーザーへの想いもコンテンツを通じて伝わるため、ファンを獲得したりブランド力を高めたりすることも可能です。さらに、短期間で飛躍的な認知向上にもつながるでしょう。

一方で、バズるデメリットは、商品やサービス、企業ブランドに対してネガティブな情報が拡散されてしまうと、それを食い止めるのは至難の業であることです。飲食店の不衛生な状況や、顧客に対する態度などがよくTwitterで炎上しているケースを見かけたこともあるでしょう。一度ネガティブな情報が広まってしまうと、ユーザーからの信頼は一気に失墜します。

万一、ネガティブな情報が広まってしまった場合は意見を真摯に受け止め、企業全体の姿勢や商品を地道に改善していくしか方法はありません。また、不要な炎上が起きないよう、SNSのリテラシーを高めることも求められています。

バズマーケティングとは?

Buzz marketing

バズマーケティングとは、バズる状況を狙って生み出すためのマーケティング手法です。ユーザーが思わずシェアしたくなるような話題や印象を与え、商品やサービス、企業ブランドの認知を広げて購買意向を高めていきます。

バズマーケティングは避けられる傾向にある広告とは異なり、ユーザーの共感によって拡散されます。そのため、商品やサービスによって拡散されやすい媒体を選んだり、最適なタイミングを狙ったりする戦略が必要です。ただし、狙い通り必ずバズるという保証がなく、マーケティングの中ではコントロールが難しい手法のひとつだといえます。

バズった事例

では実際に、バズった事例を見ていきながら、なぜバズったのかを紐解いていきましょう。

丸富製紙株式会社

2020年の春、新型コロナウイルスの感染拡大によって物流が絶たれてしまい、トイレットペーパーが不足するという嘘の情報がTwitterで出回っていました。

その渦中、丸富製紙株式会社はTwitterで「各地でトイレットペーパーが不足するなど、一部報道されておりますが、当社倉庫には在庫が潤沢にございますので、ご安心ください!今後も通常通り、生産・出荷を行なっていく予定です」と、倉庫に備蓄している大量のトイレットペーパーの写真とともにツイートし、瞬く間に拡散され多くの反響があったのです。

正しい情報が得られず人々が不安に思っているさなか、適切かつインパクトのあるツイートで、多くの人に希望を与えました。一般的には製紙会社名を認知している人は非常に少ないでしょう。しかしこのツイートによって、丸富製紙株式会社の企業名は多くの人々の目に焼き付いたといえます。社会のトレンドをつかみながら、人の心に寄り添う企業の姿勢は、自然と拡散されていくのがわかります。

やすもと醤油

「やすもと醤油」のアカウント名でTwitterを運営しているのは、島根県で調味料製造業を営んでいる安本産業株式会社です。

Twitter運営担当者が、「(一応)企業アカウントなので成果がないとtwitterを辞めさせられてしまう厳しい世界です。うちのアカウントを見た上司と同僚が「フォロワーが40人もいて、いいねもたくさんついててメッチャバズってるじゃん!」と言っていました。当分の間は大丈夫そうです」とツイートしたところ、17万以上のいいね!が付き、40人だったフォロワー数が一気に9万人を超えました。

わずか40人のフォロワーに喜ぶ社内の様子とほのぼのとしたツイートに、ユーザーからは「思わず応援したくなる」「売り場を教えて欲しい」「商品を買いたい」という声と多くの応援のリプライがつきました。

また、フォロワー数の増加とともにWEBサイトに訪問する客や商品の注文数が増加し、ネットショップでは一時完売するほどの人気ぶりだったといいます。

現在は固定ツイートに怒濤のバズから今日までの状況と、感謝の気持ちが綴られた社長の自筆の手紙がアップされています。フォロワーとのほのぼのとした交流は今でも続いており、県外からもわざわざ足を運んで調味料を買いに来る顧客も増えているといいます。思わず応援したくなる企業の姿勢がツイートから伝わる好例だといえるでしょう。

日清食品

「チキンラーメン ひよこちゃん」は、日清食品株式会社で人気のチキンラーメンに特化したTwitterアカウントです。

新たに発売した商品のPRをキャラクターのひよこちゃんにさせたところ、「ひよこにチキンラーメンの宣伝させるなんてどうにかしてる」と、PRとは真逆のツイートをして大きな話題となりました。

現在のフォロワー数は26万人以上と、そもそもフォロワー数が多いアカウントですが、キャラクターに合わない、思わず突っ込みたくなるような投稿がかえって好印象を与えた例だと言えるでしょう。

バズる法則

実際にバズった3つの事例は、意外性や人の心に与える希望、思わず応援したくなるツイートでした。狙ってバズを起こすのは難しいのですが、こうした事例を見ているとバズる法則のようなものが見てきます。

  • ギャップや意外性を持たせる
  • 時事ネタや新しい情報のキャッチアップ
  • 広告色がない
  • つい応援したくなる
  • 自分ごとのように身近である
  • 議論性がある
ひとつずつ見ていきましょう。

ギャップや意外性を持たせる

「そのキャラクターでその言葉は出ないだろう」と思わせるツイートは、ギャップや意外性から話題になりやすいといえます。

企業アカウントでは、自社の商品PRが大半を占めています。整った文章に目を引く美しい画像は企業らしさをアピールできるでしょう。しかし、ユーザーは広告を避ける傾向があるためスルーされがちです。

いつものキャラクターを封印し「中の人」として羽目を外すツイートをしてみるなど、意外性やギャップがあると、ユーザーは興味を持って思わず拡散したくなるでしょう。

時事ネタや新しい情報のキャッチアップ

バズるためには、時事ネタや新しい情報のキャッチアップが有効です。今、日本で起きていること、話題になっていることを絡めながら発信すると、人々の目にとまりやすくなります。

誰も知らないようなまったく新しい話題でなくても、季節性のある話題や年中行事に合わせた発信であれば注目されるでしょう。

広告色がない

一般的に人々は広告を敬遠する傾向にあります。自社製品の良さやお得感だけを発信し続けていると、バズはおろか、そのうち見向きもされなくなります。

具体的な購入につながるような発信のなかにも、「中の人」の人柄が伝わるような発信を絡めると、バズりやすいといえます。

つい応援したくなる

企業アカウントなのにもかかわらず、ときには弱音を吐いたり弱みを見せたりすると、つい応援したくなるでしょう。「今日は残業でつらい…」「上司に怒られちゃった…」といった発信は共感を呼びやすくなります。

ただし、計算された発信は見透かされますし敬遠されます。企業アカウントとはいえ運営しているのは人です。それはユーザーも十分認識しています。親近感を持たれるようなその人らしさが伝わる発信を心がけましょう。

自分ごとのように身近である

ユーザーが共感し、自分のことのように感じる身近なコンテンツはバズりやすい傾向にあります。その投稿が自分のようだと感じたユーザーは誰かに伝えたい、シェアしたいと思うからです。

たとえば、かわいい動物や子どもの写真は多くの人が身近に感じるでしょう。また、バレンタインやクリスマスなどのイベントに合わせた発信も自分ごとの感じられます。

有益である

先述の総務省の調査にもあったように、生活の役に立つ情報はバズりやすい傾向にあります。

「これは知っておいて損はない」「こんな有益な情報はみんなに知らせなければ」と思うような情報を発信しましょう。

議論性がある

賛否両論が巻き起こるような議論性のある話題はバズりやすいといえます。自分の意見を言いつつ、人はどう思っているのか知りたいと思うからです。特に正解がない話題は多くの人の目にとまりやすいといえるでしょう。

バズるために必要な施策

実際にバズった事例やバズるための法則を見てきましたが、バズるためにできることがあります。

  • バズっているコンテンツを研究する
  • SNSのシェアボタンを設置する
  • トライアンドエラーを重ねる
  • インフルエンサーの活用
  • ユーザーと積極的に交流する
こちらもひとつずつ見ていきましょう。

バズっているコンテンツを研究する

バズるためには、日頃からどのようなコンテンツや投稿がバズっているのかを研究することが大切です。Twitterではどのような投稿がバズっているのか、どの記事に多くのアクセスがあるのかをチェックし、どういう理由でバズったのかを自分なりの考えてみましょう。

バズったコンテンツを研究するには、ExcelやGoogleスプレッドシートで各SNSのバズごとにまとめておくのが便利です。投稿された日時、アカウント名、投稿された内容、イイね!やリツイート数をそれぞれ記載しておきます。ある程度バズった投稿が集まったら、そこから見えてくる共通点を探してみましょう。

バズった投稿は、投稿された時間が共通していたり、時事ネタが話題になっていたりするなど何かしらの共通点があるはずです。

バズった投稿をまとめるのは時間はかかりますが、未知の世界を知るためにはまずは研究が必要です。一度集めたデータはバズを生み出すための重要な手がかりになるでしょう。

トライアンドエラーを重ねる

バズった投稿をまとめて、バズの傾向が見えてきたら何度も投稿してみましょう。傾向がつかめたからといって、すべての投稿がバズるわけではありませんが、実践してみないとわからないことがあります。

バズを生み出すには、投稿してみたものの反応が全くなかった投稿、少し手応えを感じたが拡散されずに終わった投稿など、トライアンドエラーを繰り返し、失敗した原因を探っていく必要があります。新たな戦略を立てるには、こうした失敗の原因を研究することが重要なのです。バズの精度を高めるため、手応えを感じるまでトライアンドエラーを繰り返しましょう。

SNSのシェアボタンを設置する

WEBサイトのコンテンツの場合、少しの可能性を見出すためにも、TwitterやFacebookなどのSNSのシェアボタンを設置しましょう。

バズは基本的にSNS上で拡散されて起こっています。「誰かにこの内容を伝えたい」と思ったユーザーは、読まれたコンテンツをそのまま閉じるのではなく、コンテンツに設置されたシェアボタンからSNS上に投稿します。

ユーザーの拡散したい気持ちを手助けするためにも、拡散のチャンスを逃さないためにも、コンテンツには必ずシェアボタンを設置しておきましょう。

シェアボタンを設置したからといって必ずシェアされるわけではありませんが、こうしたひとつずつの対策を講じることがバズを生み出すきっかけになっていきます。

インフルエンサーの共感を得る

インフルエンサーの共感を得ると爆発的なバズが生まれます。インフルエンサーとは影響力の高い人物を指します。芸能人や著名人に限らず、ネット上で大きな影響力のある人物もインフルエンサーと呼ばれています。

TwitterやInstagramなどのSNSには、数万人から数十万人のフォロワーを抱えるインフルエンサーが存在します。そのインフルエンサーがひとたび投稿すれば、ほんの些細なことでもたくさんの人の目に触れるため、その影響力は絶大です。

たとえば、あるインフルエンサーが自分のお気に入りのアイテムを使っている様子を投稿したり、便利グッズとして紹介したりすると、バズを狙ったつもりはなくても、ユーザーはそのアイテムはどこのものかを検索するでしょう。こうしたインフルエンサーによる共感を得ると爆発的なサイトへの流入と売上をもたらします。

インフルエンサーに商品やサービスを紹介してもらい、購入を促進するインフルエンサーマーケティングはステマや炎上のリスクがありますが、自然な形での投稿はユーザーの共感を得やすくなります。

ユーザーと積極的に交流する

バズを起こすには、ユーザーとの積極的な交流も有効です。企業としてのSNS運営は、アカウント名は企業ですが運営しているのは当然ながら人です。自社製品やお得なキャンペーンの紹介だけではなく、「中の人」としてどのような投稿をしているのか、SNSのユーザーは注視しています。

意外性やギャップを意識した投稿をはじめ、時事ネタを絡めた投稿を続けると、フォローするユーザーが増えたり、時にはバズったりすることもあるでしょう。

どのような投稿が受け入れられているのか研究する必要はありますが、投稿の先には人がいることを認識し、誰も傷つけることのないよう配慮しながら投稿を続けていく必要があるといえます。

また、自社製品を使用しているユーザーをSNS上でエゴサーチして感謝の言葉を伝えたり、自社商品の使用中に困っている様子であれば自社サイトへ誘導したりして、ユーザーとの交流を積極的に深めていきましょう。

バズのまとめ

今回は、バズるとはどういう状態なのか、バズが起きる理由や法則をバズった事例と共にお伝えしてきました。

コンテンツでは、TwitterやFacebookなどのシェアボタンを必ず設置し、ユーザーのシェアしたい気持ちを手助けするとともに、少しでも可能性を広げておきましょう。

ひとたびバズれば企業ブランドの認知が広がり、多くのファンを獲得できるため売上アップが期待できます。時事ネタを絡めながらユーザーにとって有益な情報を提供し、親近感のある発信を重ねていきましょう。

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多様な記事制作の実績をもつUP SPICEP(アップスパイス)のノウハウを生かし、WEBマーケティング、主にコンテンツマーケティングにおけるあらゆる課題や悩みを解決するコンテンツを提供しています。

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