【重複注意】キーワードカニバリゼーションの原因と7つの対策 

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キーワードカニバリゼーション
UPSPICE 編集部
UPSPICE 編集部

公開する自社サイトのコンテンツ数が増えてきたら、気をつけたいのが記事の重複です。この記事の重複のことを「キーワードカニバリゼーション」といい、コンテンツ数が多くなるほど発生しやすくなります。 

キーワードカニバリゼーションは、起こっていることに気づきにくいものの、早く気づいて対処しなければ、さまざまなトラブルの要因となります。 

今回は、WEB担当者なら知っておきたいキーワードカニバリゼーションの原因と問題点、その対処法について詳しく解説していきます。

自社サイトのコンテンツ数が増えてきた、コンテンツの重複に気づいたものの、どのように対処すれば良いのかわからないWEB担当者の方はぜひ参考にしてください。 

この記事の目次

キーワードカニバリゼーションとは

共食い
カニバリゼーションは「共食い」を意味し、キーワードカニバリゼーションは、キーワードの共食い、つまり同一サイト内でキーワードが重複している状態をいいます。

同一サイト内に同じキーワードを使用したコンテンツが複数あると、Googleはどのコンテンツを評価すべきなのか判断できなくなります。その結果、検索順位が上がらなかったり、評価が分散し、重複したコンテンツが評価されなくなったりします。

一般的にはキーワードの重複があると、すべてがキーワードカニバリゼーションと言えます。しかしキーワードが同じでも、ニーズが違えばそれは異なるコンテンツとなるため、一概に検索結果でカニバリゼーションを起こしているとはいえません。

たとえば、ドッグフードの製造販売をしている企業の場合を考えてみましょう。同じドッグフード名(キーワード)で2つの異なるコンテンツがあったとしても、ドッグフードの製造過程や成分を詳しく解説するコンテンツと、すでにそのドッグフードの良さを知っていて、すぐに購入したいユーザーが閲覧するコンテンツではニーズが異なります。

このように、キーワードが重複しているページを自社サイトで発見しても、ニーズが重複していなければ、キーワードカニバリゼーションを起こしているとはいえません。

もし、自社サイト内でキーワードが重複しているコンテンツを発見したら、ユーザーのニーズを考えたうえで、本当にキーワードカニバリゼーションを起こしているかどうかを確認しましょう。

キーワードカニバリゼーションが起こる原因3つ

なぜキーワードカニバリゼーションが起こってしまうのか、その原因をここで見ていきましょう。
h3コンテンツのタイトルが類似している
キーワードカニバリゼーションが起こる原因の1つ目が、titleタグに他のコンテンツと同じまたは類似するキーワードがある場合です。先ほどのドッグフードを製造販売している企業の場合、「ドッグフード 食いつき」というキーワードで考えてみましょう。

コンテンツA:食いつきが違う!愛犬が思わず笑顔になるおいしいドッグフード
コンテンツB:愛犬が思わず笑顔になる!食いつきの良いドッグフード
このように、titleタグのなかに同じキーワードが入っていると、ユーザーはどちらのコンテンツを読めばいいのかわからなくなってしまううえ、Googleの評価も分散してしまいます。

コンテンツが類似している

titleタグだけではなく、コンテンツそのものが類似している場合もキーワードカニバリゼーションを起こす原因です。コンテンツを大量に制作していると、気づかないうちにテーマやコンテンツが重複してしまうことがあります。

そのため、記事制作前の構成や検索クエリの種類をよく確認し、最初からカニバリゼーションを起こさないようにするしくみ作りが必要です。

アンカーテキストやaltタグに同じキーワードを使用している

他のコンテンツへのリンク先を表示するアンカーテキストと、画像の説明文のaltタグが同じ場合も、キーワードカニバリゼーションの原因となることがあります。アンカーテキストやaltタグに意図的に大量に同じキーワードを使用するのはやめましょう。

キーワードカニバリゼーションの問題点3つ

では、キーワードカニバリゼーションが起こると、どのような問題があるのかを見ていきましょう。

Googleの評価が分散する

キーワードやニーズが同じコンテンツがサイト内に複数あると、Googleはどのコンテンツをそのキーワードで検索結果に表示させるのがふさわしいかの判断できなくなります。

その結果、Googleの評価が分散して検索順位が不安定になったり、サイト内のコンテンツが入れ替わりながら検索結果に表示されたりします。

機会ロスにつながる可能性がある

キーワードカニバリゼーションを起こしているページの内、高い確率でコンバージョン(成約)しているコンテンツと、そうでないコンテンツが存在しているとしましょう。

どちらのコンテンツも検索結果に表示されることで、コンバージョン率の低いコンテンツを閲覧しているユーザーがいれば、それだけ機会ロスにつながる可能性があります。

ユーザーが混乱する

同じようなコンテンツがあると、ユーザーの混乱を招きます。先ほどのドッグフードを製造販売している企業の場合、ドッグフードの成分を紹介した同じコンテンツが複数あると、

ユーザーはどのコンテンツを見ればいいのか迷ってしまいます。ユーザーの満足度を高めるためにも、内容をひとつにまとめるなどの施策を行いましょう。

キーワードカニバリゼーションを見つける3つの方法

キーワードカニバリゼーションの原因と問題点をご紹介しましたが、重複を起こさないことが重要です。

しかし、既に多くの記事を執筆し、後から気づくケースも少なくありません。そこで以下では、キーワードカニバリゼーションの見つけ方をご紹介していきます。

キーワード検索を行う

まずは自社サイト内にキーワードカニバリゼーションを起こしているコンテンツがないかを、実際にGoogle検索して確認する方法です。

ただし、サイト内のすべてのコンテンツを1度に確認できないため、キーワードカニバリゼーションを起こしている可能性があるキーワードをみつけてから行いましょう。

Googleの検索窓に「site:サイトURL キーワード」と入力して確認します。たとえば、ドッグフード製造販売している企業の場合、「site:https://www.dogfood.com/ 食いつき ドッグフード」と入力します。

すると、自社サイト内にある「食いつき ドッグフード」というキーワードで制作されたページが表示されますので、ひとつずつ確認していきましょう。同じニーズに対して制作されているページなら、キーワードカニバリゼーションを起こしている可能性が高いといえます。

サーチコンソールを使う

次は、サーチコンソールを使ったキーワードカニバリゼーションの確認方法です。サーチコンソールの「検索パフォーマンス」から、「クエリ」を選択し、キーワードカニバリゼーションを起こしている可能性があるキーワードを選択します。

「クエリ」の横にある「ページ」をクリックすると、そのキーワードで流入のあったコンテンツが表示されます。

Ahrefsを使う

Ahrefsは有料のツールですが、キーワードカニバリゼーションをみつけられるページが用意されています。

方法としては、Ahrefs内で検証サイトのURLを記載し、スプレッドシートにAhrefsからインポートしたデータを読み込むことで重複している「キーワード」と「URL」がわかります。

キーワードカニバリゼーションの7つの対処方法

キーワードカニバリキーワードカニバリゼーションが自社サイト内で起こってしまった場合、以下の方法で対処していきましょう。

1つのニーズに対して1コンテンツを徹底する

コンテンツを作成する際は、1つのニーズに対して、1コンテンツを意識するとカニバリゼーションを避けることができます。

先述のドッグフードの場合、ドッグフードの成分を調べているユーザーに対するコンテンツはひとつを徹底し、購入を求めるユーザーに対するコンテンツはひとつと決めておけば、キーワードは同じでもニーズが被ることはありません。そのため「1ニーズ1コンテンツ」を徹底しましょう。

重複コンテンツの削除

重複したコンテンツがある場合、削除しても問題なければ不要なコンテンツは削除してしまいましょう。

コンテンツの削除がキーワードカニバリゼーションのもっとも簡単な解決方法です。削除する場合はGoogleからの評価がまったくないコンテンツ、あるいは情報が古い方を削除しましょう。

タイトルタグを調整する

キーワードカニバリゼーションが起こっている場合、コンテンツのタイトルを見直す方法です。

検索結果に表示させたいコンテンツのタイトルにはキーワードを盛り込み、検索結果に表示させたくないコンテンツのタイトルはキーワードを除外して新しく書き換えましょう。

内部リンクの調整

キーワードカニバリゼーションを起こしているコンテンツの内、上位表示させたいコンテンツが決まったら、その他のコンテンツから上位表示させたいコンテンツへ内部リンクを張ります。そうすると、Googleに評価して欲しいコンテンツを示すことができます。

内部リンクの貼り過ぎは逆効果となってしまうので、文章中の関連する内容の箇所のみに内部リンクを貼るようにしましょう。

noindexにする

noindexタグは、コンテンツにGoogleのクローラーが回ってこないようにする設定です。コンテンツの削除と異なる点として、削除はサイト内から消してしまいますが、noindexタグを設定するとコンテンツがサイト内に残ります。

キーワードカニバリゼーションは起こしたくないものの、サイトとして重要なコンテンツである場合は、内容をリライトしたりtitleタグを変更したりしてコンテンツを調整したうえでnoindexタグを設置しましょう。

noindexタグは、HTMLのhead内に「<meta name=”robots” content=”noindex”>」と入力します。WordPressを使用している場合は、WordPressの投稿ページにある「インデックスしない(noindex)」にチェックを入れたり、プラグインを入れたりすると簡単に設定できます。

301リダイレクトを行う

301リダイレクトは、キーワードカニバリゼーションを起こしているコンテンツの中から、検索結果に表示させたいコンテンツを決めリダイレクトする方法です。

301リダイレクトとは、一時的ではなく恒久的に有効なページへの転送を意味します。

たとえば、先ほどのドッグフードの場合、コンテンツBに301リダイレクトを設定すると、ユーザーは自動的にコンテンツAへ転送されるようになります。また、コンテンツを削除した際に発生する404エラーが表示されるリスクがなくなります。

301リダイレクトは、評価や被リンクが集約されるため、コンテンツの評価が高まる対処方法ともいえます。

canonicalタグで対応する

canonical(カノニカル)タグを使用してコンテンツを正規化すれば、キーワードカニバリゼーションを起こしているコンテンツもそのまま残しながら対処できます。

canonicalタグとは、コンテンツの内容が重複している場合に、Googleからの評価が分散されないよう、正規のコンテンツはどれなのかをGoogleに示すために用いるものです。

canonicalタグはhead要素の中で、

<head>

<link rel=”canonical” href=”http://dogfood.com/”>

</head>

のように設置し、上位表示させたいURLを記述します。

たとえば、ドッグフードの成分は同じでも、与える犬種によってコンテンツを分けているように、目的が異なる場合にcanonicalタグが有効です。

キーワードカニバリゼーションのまとめ

今回は、キーワードカニバリゼーションについて解説してきました。キーワードカニバリゼーションは、コンテンツが増えてくるほど問題となります。

本来なら、キーワードカニバリゼーションにならないよう、キーワードの選定やコンテンツ設計の際に注意すべきです。しかし、万一キーワードカニバリゼーションになってしまっても、今回ご紹介してきたような方法で対処することが可能ですので、ぜひ参考にしてください。

弊社、株式会社UP SPICEでは、キーワードカニバリゼーションを起こさないよう、緻密なサイト設計を行っております。また、記事制作の支援や記事制作代行、オウンドメディアの構築から運用までの支援も可能です。 ご質問は随時承っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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