強調スニペットとは|SEO効果と上位表示を実現するテクニック

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UPSPICE 編集部
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Googleで検索しているとき、最上部に強調されて表示されている情報を目にしたことはありませんか?

それは「強調スニペット」と言い、検索キーワードに対する回答を端的に表示した情報です。

強調スニペットはGoogleで自動表示されるしくみですが、いくつかのポイントを意識することで自社コンテンツが強調スニペットに選ばれる可能性が高まります。

本記事では強調スニペットの種類やSEO効果に触れ、表示されるためのテクニックを解説します。

この記事の目次

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強調スニペットってなに?

「スニペットは聞いたことがあるけれど、強調スニペットとは何?」と思う人もいるかもしれませんので、まずは強調スニペットの意味について解説します。

スニペットとは

スニペットとは

もともと「スニペット(snippet)」は英語で「切れ端」という意味を持つ単語です。

ここから派生し、WEBマーケティングの業界での「スニペット」は一般的に、検索結果で表示される短い説明文を指しています。

Googleなどの検索エンジンでキーワードを検索した際、検索結果が10件ほど並んで表示されます。このときタイトルと一緒に表示される短い説明文がスニペットです。

スニペットは、検索エンジンがコンテンツ内から自動で抽出した文章か、WEBコンテンツ制作者(WEBマスター)が設定したmeta descriptionの文章が表示されるようになっています。

強調スニペットとは

スニペットとは

強調スニペットとは、検索キーワードに対する回答となる情報を検索結果の最上部に強調して表示するしくみのことです。

最上部に表示されるため、ユーザーはスクロールしなくても知りたい情報をすぐに確認できます。

強調スニペットとして表示される情報は検索エンジンが自動で選択しているため、WEBマスターが特別な設定をする必要はありません。

Googleが提供している情報によると、ユーザーが「〇〇とは」などの質問形式の検索クエリを入力した場合に強調スニペットが表示される傾向が高いようです。

ただし、強調スニペットは必ずしも最上部に表示されるわけではありません。リスティング広告記事や学術記事などの下に表示されることもあります。

しかし、上部に強調して表示されることに変わりはないので、強調スニペットで表示されたらユーザーの目に留まる機会を増やせます。

強調スニペットの形式

強調スニペットに表示される形式は、さまざまな種類があります。

最も多い形式はテキストと画像の組み合わせですが、リスト形式・表形式・動画など他のタイプで表示される場合もあり、検索ニーズに最もマッチした形式で表示されます。

テキストと画像

テキストと画像

最も多く見かける強調スニペットの形式が、テキストと画像の組み合わせです。検索キーワードへの回答となる情報を、WEBページ内のテキストから抽出して表示しています。

抽出される文章はWEBページ内から無作為に抜粋されるわけではなく、WEBページ内の1つの段落タグ内にあるテキストすべてが抽出されます。

ちなみに強調スニペットにテキストと一緒に表示される画像は、必ずしも同一WEBページ内のものとは限らないようです。

リスト

リスト

テキストだけではわかりにくい場合、リスト形式で表示される強調スニペットもあります。箇条書きや番号順などのリストで、視覚的にわかりやすく表示されます。

「〇〇 方法」「〇〇 手順」「〇〇 ランキング」といった検索クエリだと、リスト形式での表示が多い傾向にあります。

リスト形式で表示される場合は、WEBページ内でリストタグを使用している箇所だけでなく、見出しタグに記載された情報を抽出して自動的にリスト化していることもあります。

表形式

表形式

表形式で表示される強調スニペットもあり、特に「〇〇 料金」「〇〇 チケット価格」といった料金比較の検索クエリで表示されることが多く見受けられます。

強調スニペットが表形式で抽出される場合は、元のWEBページでもテーブル(表)で記載されている内容が抜粋されます。

動画

動画

曲名で検索した際、YouTubeの動画が表示されることもあります。歌詞やアーティスト名などの曲に関する情報も動画と一緒に表示されます。

YouTubeにアクセスしなくても、検索結果の動画をクリックするだけで動画を視聴できるため、ユーザビリティが高いしくみになっているのです。

強調スニペットのSEO効果

ユーザーに最も目立つ形で表示される強調スニペット。検索順位1位のコンテンツよりも上位に表示されるため、SEO効果も期待できます。

強調スニペットに表示されることで、以下のようなSEO効果が見込めます。

流入増加

強調スニペットとして表示されれば「この記事をもっと読んでみたい」と思ってもらうことができ、そこからクリックにつながります。

また、他のWEBページよりも優位に表示されるため、ユーザーに安心感や信頼感を与えてクリックにつながる可能性も高いでしょう。

強調スニペットだけで検索ニーズを満たすユーザーもいますが、流入につながる可能性も大いに期待できます。

認知拡大

強調スニペットで表示されるコンテンツは、必ずしも検索順位が1位のWEBページというわけではありません。

つまり、今まで検索順位が5位以下で露出が少なかったWEBページでも強調スニペットとして選択される可能性があるのです。

今までは1ページ目に表示されていてもスクロールしなければ見つけてもらえなかったWEBページでも、強調スニペットとして表示されればWEBページの認知も拡大します。

音声検索

よりユーザビリティの高い音声検索を活用するユーザーも増えています。

実は強調スニペットは、音声検索を使うユーザーに対しても有効なのです。

Googleは、Googleアシスタントで音声検索をすると、強調スニペットが音声出力されることもあるという情報を公開しています。

これから音声検索の普及が広がれば、強調スニペットで表示されることでさらに多くのユーザーにリーチできるようになるでしょう。

目立つけどクリック率が低い!?

強調スニペットは、最もユーザーの注目を集められる最上部に表示されるため、クリック率が激増するのではないかとイメージする人も多いのではないでしょうか。

ところが、強調スニペットで表示されるとクリック率が下がってしまうというデータがあるのです。

ahrefsのブログによると、強調スニペットが表示されていない検索結果のページでは、検索順位が1位のコンテンツのクリック率は26%。

一方、強調スニペットが表示されている検索結果ページでは、強調スニペットのクリック率はなんと8.6%。

そして、強調スニペットの下にあるWEBページのクリック率は19.6%であるという結果が出ています。

目立つけどクリック率が低い!?

出典:Ahrefs’ Study Of 2 Million Featured Snippets: 10 Important Takeaways

しかし、そもそも強調スニペットはユーザーがWEBページを訪問しなくても知りたい回答を得られるしくみなので、クリック率が下がってしまうのはごく自然であると言えるでしょう。

強調スニペットに採用されるということは、ユーザーにとって価値のある情報を提供できていると言えます。

ユーザーにとって有益なコンテンツを発信し続け、SEO効果の高いメディアにしていきましょう。

強調スニペットを表示する方法

強調スニペットは全キーワードで表示されるわけではなく、Googleが自動で抽出しているため、強調スニペット対策の特別な設定もありません。

それでは、どのようにすれば強調スニペットに選ばれやすくなるのでしょうか。

100%の回答はありませんが、Googleが公開している強調スニペットのしくみを確認すると、いくつかの意識すべきポイントのヒントが記載されています。

検索結果で上位表示する

検索結果で上位表示を実現することで、強調スニペットとして採用される可能性が高くなると言われています。

実際にAhrefsの調査でも、トップ10にランクインしているページを採用していることに対して99.58%肯定的だと述べています。

なぜ検索結果で上位表示されているコンテンツから強調スニペットを選んでいるのかというと、上位のコンテンツはユーザーにとって有益であり質が高いと判断された記事だからです。

ユーザーファーストを掲げるGoogleが、ユーザーにとって価値のあるコンテンツを強調スニペットとして採用するというのは当然のこととも言えるでしょう。

簡潔で分かりやすい回答文章を書く

強調スニペットでは「簡単な回答やサマリーが提供」される傾向があります。

つまりコンテンツ内にキーワードの回答となる簡潔で分かりやすい文章を記載することが求められます。

そしてもうひとつ意識したいのが、質問で検索した場合に強調スニペットが表示されやすいというポイント。

以上2点から「〇〇とは~~」という形式の文章をコンテンツ内に記載すると、強調スニペットに採用される可能性が高まるでしょう。

このとき「~~」にあたる回答となる文章が冗長にならないように気を付けましょう。

HTMLタグでマークアップする

Googleは、強調スニペットとして適しているかどうかを自動システムで判断しています。

そのため、Googleのクローラーがコンテンツ内を正しく読み取って理解できる構造にする必要があると言えます。

構造化をするには以下のようなHTMLタグを利用します。

  • hタグで見出し構造を最適化する
  • 「〇〇とは~~」などのテキストは段落タグ(pタグ)でマークアップする
  • tableタグ、リストタグを使用して見やすくする

以上のように適切なHTMLタグを使用して、クローラーが理解しやすい構造にしましょう。

Googleポリシーに準拠する

Googleポリシーには「ポリシーに準拠していない強調スニペットは表示しないように設計されています。」という記載があり、Googleのポリシーに準拠したコンテンツであることは必須条件です。

強調スニペットに関する表示可否のポリシーの内容を、簡単に抜粋しました。

  • 露骨な性表現
  • 差別的である
  • 暴力的である
  • 有害で危険である
  • 公共性の高いトピックにおいて広く合意が得られている内容と反している

強調スニペットに表示されるため、これらのポリシーに違反しないよう意識してコンテンツを作成しましょう。

リストや表を使用する

手順リストや価格比較表などは、強調スニペットとして表示されやすい傾向があります。

タグを設定するのが面倒だという人もいるかもしれませんが、せっかくのチャンスなのでぜひ積極的にリストや表を使用しましょう。

リストやタグは、強調スニペットに採用されやすいだけでなく、ユーザーにとって視覚的にわかりやすいというメリットもあります。

ユーザビリティを高くすることで有益で価値のあるコンテンツになるため、SEO効果も期待できます。

強調スニペットの注意点

注意点

強調スニペットに表示されることはSEO効果があったり音声検索で有利になったりするというメリットがありますが、注意すべきポイントもいくつかあります。

別コンテンツに入れ替わることがある

自社コンテンツが一度強調スニペットに採用されても、ずっと同じコンテンツが表示されているわけではありません。

Googleが「他のコンテンツで発信している情報の方が適している」と判断した場合、予告なく別のコンテンツに入れ替わることもあります。

入れ替わるタイミングも定まっているわけではなく、数週間後のこともあれば数分後のこともあるようです。

一度表示されたからと言って安心せず、なるべく頻繁にチェックしましょう。

もし別コンテンツに変更になっていた場合は、新しく採用されたWEBページに訪問し、自社コンテンツに足りない情報はないか確認してブラッシュアップしていくことをおすすめします。

Googleのアップデートで仕様変更もある

Googleはよりユーザビリティの高いサービスを提供すべく、アップデートをして検索エンジンの性能を高めています。

過去には強調スニペットに関するアップデートも行われ、仕様が変更になりました。

Google公式のTwitterによると、以前は強調スニペットに表示されたWEBページは、検索結果の1ページ目にある通常の検索順位にも表示されていたため、強調スニペット表示と検索順位の2重で露出ができていました。

しかしアップデートにより重複表示が排除され、強調スニペットに表示されたWEBページは検索結果1ページ目には表示されない仕様になったのです。

現在のこの仕様もいつ変更になるかはわかりませんので、敏感に情報をキャッチしてアップデートに対応しましょう。

非表示にもできる

強調スニペットを何らかの理由で表示させたくない場合は、タグの設定による非表示(オプトアウト)が可能です。

Google検索セントラル:上級者向けSEOによると、以下の記載が確認できます。

  • nosnippetタグ:強調スニペットだけでなく、通常の検索結果に表示されるスニペット自体も非表示にする
  • data-nosnippetタグ:強調スニペット・通常スニペットに使用されたくないテキストを指定して非表示にする
  • max-snippetタグ:スニペットの文字数を制限して強調スニペットに表示しにくくする

強調スニペットに表示される文字数は定まっておらず、max-snippetタグを短く設定したからと言って必ず強調スニペットに表示されなくなるわけではありません。

Googleも、確実に非表示にしたいのであればnosnippetタグを使用するよう推奨しています。

ただしnosnippetタグは通常のスニペットも表示されなくなるため、設定すると通常の流入も大きく減少してしまうことが懸念されます。設定する際には注意してください。

強調スニペットと混同されやすい言葉

強調スニペットと混同してしまう人が多い用語として、検索結果のページに表示される情報の「リッチリザルト」や「ナレッジグラフ」があります。

また、スニペット=ディスクリプションとイメージしている人も多く「ディスクリプション」も強調スニペットとの違いがわかりにくい用語のひとつです。

ここでは、強調スニペットと混同されやすい用語の意味を解説します。

リッチリザルト(リッチスニペット)との違い

リッチリザルト(リッチスニペット)とは、通常のスニペットに加えて価格や日時などの情報も表示することができるしくみです。

リッチリザルト

画像や口コミの星の数など、視覚的なデータも表示されるようになっています。

リッチリザルトを表示するためには、構造化データをマークアップしてコーディングをする必要があります。

リッチリザルトにはさまざまな種類があり、それぞれ構造化データが異なります。Googleが提供している情報を参考に、自社コンテンツの設定をしてみましょう。

ナレッジパネルとの違い

ナレッジパネルとは、Googleの検索結果ページで表示される情報ボックスのことを言います。

ナレッジパネル
例えばタレントの名前をパソコンでGoogle検索した際、右側にWikipediaの内容や出演した番組名などが表示されますが、これがナレッジパネルです。

会社名で検索したときに所在地や営業時間などの情報が表示されるため、ビジネスの活用もできるでしょう。

ナレッジパネルは自動的に生成されますが、代表者であればナレッジパネルに表示されている内容の変更を提案できます。

ナレッジパネルはビジネスで大事な情報となるので、常に正しい情報に更新するようにしましょう。

ディスクリプションとの違い

スニペットはGoogleが自動で表示する説明文であるのに対し、WEBマスター側で設定する説明文がディスクリプションです。

ユーザーが直接見るテキストではないため対策しない人もいるかもしれませんが、Googleではコンテンツの情報を正確に説明できているディスクリプションはスニペットとして採用するとしています。

ユーザーの関心を引くことができるディスクリプションを作成できれば、スニペットとして採用されて大きな流入増加も見込めます。

強調スニペット表示=ユーザーにとって有益なコンテンツ

強調スニペットの種類や表示方法について解説しましたが「ユーザーにとって有益な情報を発信する」ということがポイントです。

ユーザーが求めている回答を提供できれば、強調スニペットの表示や検索順位での上位表示が実現します。

それでは、どのようにしたら質の高い記事を書けるのでしょうか。

弊社、株式会社UP SPICEでは質の高い記事制作に関するサポートを提供していますので、以下で簡単にご紹介させていただきます。

UP SPICEのSEOライティングチェックリスト50で上位表示を実現

UP SPICEでは、今まで培ったライティングテクニックを落とし込んだ「SEOライティングチェックリスト50」を活用して記事執筆や編集作業をしています。

SEOライティングチェックリスト50ではSEO効果を高めるための50のチェック項目が記載されており、すべての項目を満たすとSEO効果の高い記事が完成するしくみです。

強調スニペットで表示されるためには、質が高い記事、すなわち検索結果上位にあるようなユーザーに求められるコンテンツである必要があります。

自社コンテンツを作成する際には、ぜひUP SPICEのSEOライティングチェックリスト50を活用してください。SEOライティングチェックリスト50は無料でダウンロードが可能です。

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まとめ

強調スニペットはユーザーの注目を集められるSEO効果の高いしくみです。

しかしGoogleが自動で判断しているため自社での対策が難しく、なかなか思うように表示されないこともあるでしょう。

そのようなときには、UP SPICEがサポートさせていただくのでお気軽にご相談ください。ご相談はメール、電話、お問い合わせフォームで受け付けております。

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多様な記事制作の実績をもつUP SPICEP(アップスパイス)のノウハウを生かし、WEBマーケティング、主にコンテンツマーケティングにおけるあらゆる課題や悩みを解決するコンテンツを提供しています。

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